
高齢化社会が進む中、健康維持はとても重要です。そこで、適度な運動や筋肉へのアプローチを行うと良いでしょう。姿勢や柔軟性を改善することで、疲れにくく免疫力が高い身体になります。最終的には病気やケガ予防に繋がるので、日常に欠かせません。ここでは、リハビリと整体の違いを解説します。ぜひご一読ください。
理学療法士と整体師のおもな違いは4つ
身体を整える方法として、リハビリと整体があります。リハビリは理学療法士、整体は整体師が行う施術です。ここでは、理学療法士と整体師それぞれの違いを4つ紹介します。資格と役割
理学療法士は医療従事者であり、国家資格が必要です。医師の指示に従い、運動面での身体改善を行います。また、法律で業務が決まっているため、医療機関や介護施設に勤務する方が多いでしょう。病気・事故で弱った身体機能を、維持・改善するために心強い存在です。そして、整体師は民間資格であり、多くの経験を得て知識や技術を身に付けます。軽い不調や姿勢を改善することが可能です。また、リラクゼーション効果もあるので、心のコントロールや、凝り改善にも良いでしょう。
法律で業務制限がないため、さまざまなコンセプトがあります。健康面や美容面と幅広いので、相性を見極めましょう。
施術内容と目的
理学療法士の施術には、医師の判断と指示が必要です。病気やケガの治療行為となるので、科学的根拠を持って施術します。具体的な内容は、筋力トレーニング・可動域改善・歩行訓練などです。患者の改善・回復を目的としています。そして、整体師は手技によって行う施術が特徴です。身体全体を整え、バランスや姿勢改善が目的です。主に骨盤や関節の癖を整え、筋肉の張りを取ります。動きがスムーズになるので、負荷のかからない身体作りが可能です。医療行為ではなく、疲労回復や健康の基礎作りに向いています。
得意分野
理学療法士は医療行為のため、病気やケガからの改善・回復が専門です。骨折・捻挫など、ケガに対するアプローチを多くこなします。また、手術後の患者や脳卒中患者の改善も得意分野です。医師と専門家がサポートするので、安心して任せられるでしょう。そして、整体師は日常の動きで癖つく、身体の歪みの対処が得意です。歪みは、全身の凝り・疲れ・自律神経の乱れに影響します。小さなストレスが積み重ならないよう、骨格や筋肉へ手技アプローチが可能です。病気やケガまではいかない、日常の不快感をフォローできます。
医師との連携
理学療法士は、医師との連携は必須です。治療方針は医師が決め、治療チームの一員として動きます。しかし、整体師には医師との連携はありません。姿勢・骨格癖など、日常動作から不調を改善します。そして医療アプローチは行いません。そのため、極度の痛みや腫れが生じている場合、医療機関を勧めることもあります。
理学療法士もマッサージを行える?
理学療法士は、医学的な治療を目的としています。適切な運動機器の選別や、歩行訓練での指導が可能です。また、手技で関節可動域を広げ、筋肉アプローチも行います。そこで、整体師のようなマッサージは可能であるか解説します。マッサージについて
全ては医師の指示がベースのため、必要性があるときはマッサージを行います。マッサージで筋肉の緊張をほぐし、可動域を上げることは重要です。また、傷みを緩和させることもできます。科学的根拠に基づいており、治療の一環としての扱いです。整体師が行うマッサージとの違いは、リラクゼーション効果の有無でしょう。理学療法士はリラクゼーションを目的としておらず、患者の好みを優先することはありません。
1か所を集中的にマッサージしてもらうことや、強さのコントロールの希望も難しいでしょう。あくまでも、必要な手技で治療することが目的です。
理学療法士と整体師の施術ならどちらを選ぶべき?
筋力や柔軟性を高めることで、高齢者の健康体は維持できます。そこで、理学療法士と整体師、どちらの施術が向いているのでしょうか。ここでは、選ぶときのポイントを解説しています。現状の様子で判断する
まず、身体の現状をチェックしましょう。病気やケガをしている場合、医療的アプローチが必要です。また、日常動作で痛みが生じる時も、医師に診てもらいましょう。医師の判断で動く、理学療法士は安心感があります。また、疲れやすい状態や、全身の凝りなどは整体師の施術が良いでしょう。筋肉の緊張をほぐし、心地よいリラックス感を得られます。軽い不調改善・快適なマッサージを欲する場合は、整体師を選ぶと満足度が高まります。