
年齢を重ねると気になるのが健康維持ではないでしょうか。若いころは激しい運動ができていても年齢を重ねると難しくなってきたりケガをしてしまったりする可能性があるため、健康維持と安全面を考えた運動をするのがよいでしょう。今回は高齢者におすすめの運動について紹介します。
適度な運動で健康寿命を伸ばそう!
運動は健康寿命に関係してくるため適度な運動をするのがおすすめです。高齢者は無理なく適度な運動を行いましょう。取り組みやすい頻度で運動する
運動習慣がない高齢者がいきなり激しい運動や毎日運動すると体調を崩したりケガをしてしまったりする可能性があります。そのため高齢者が無理なく健康維持をするためには少しずつ運動をはじめるのがおすすめです。30分以上、週に2、3回運動することで筋力や持久力維持向上、認知症予防などに役立ちます。運動に慣れてきたら週の運動回数を増やしていき、無理なく健康維持に努めましょう。
40分以上体を動かすことを心がける
生活習慣病、生活習慣の低下を防ぐためには、65歳以上の方は40分以上動くことが推奨されています。40分動くというのはスポーツや運動以外の日常的な活動も含まれます。一日中横になったまま、座ったままにならないよう洗濯や掃除、移動する際には階段を使うなど日常の動作で体を動かす意識をすることが必要です。
まずは無理のない範囲から
まったく運動習慣がない、病気をして体力が落ちてしまった方は30分程度の運動でも負担を感じるかもしれません。その場合は無理をせず、10分くらい体を動かす、座ったり寝ていたりする時間が長くならないように心がけることからはじめるとよいでしょう。
高齢者が運動するメリットは?
今まであまり運動をしてこなかったけれどとくに問題ない、運動をする意義がわからないという方もいるのではないでしょうか。高齢者が運動するメリットについて解説します。生活習慣病の予防につながる
高血圧、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病は運動不足が要因のひとつとなっています。生活習慣病は動脈硬化を促進し、命にかかわる心筋梗塞、脳梗塞を起こす可能性があります。運動習慣をつけることで生活習慣病や肥満を予防、改善し、血圧や血糖値を正常に保ちやすくなるメリットがあるため、運動することはメリットがあるといえます。
認知症の予防につながる
運動習慣があると認知症のリスクが下がるとされています。体を動かすと脳の血流量、酸素の供給量が増加し、認知症予防につながるとされています。免疫力低下の予防につながる
免疫力は40歳を過ぎると低下していきます。高齢者になると免疫力が下がってしまい風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなってしまいます。運動習慣があれば自律神経のバランスが整い、免疫力向上につながり、ウイルスやがんなど大きな病気に負けない体づくりにつながります。運動習慣をつけることは免疫低下予防に大きなメリットといえます。
高齢者が無理なく続けられる運動
高齢者でも続けられる運動について解説します。まずは少しずつ運動習慣をつけていきましょう。散歩
高齢者が行える気軽な運動のひとつが散歩です。20分程度の有酸素運動として散歩を取り入れるとよいでしょう。普段車を使っている場合は20分以上歩くことは少ない方もいるのではないでしょうか。そのような方は車をなるべく使わない、階段を使う、遠回りをしてなるべく歩くなど意識して歩く機会を増やすよう心がけてはいかがでしょうか。家族と散歩する、散歩仲間をつくると散歩を続けやすいでしょう。
座ったままできる運動
運動習慣がない方がいきなり激しい運動をするとケガにつながります。足の筋力の衰えを感じる、転倒が心配という場合は座ったままできる運動がおすすめです。ストレッチや体をねじる、つま先やかかとを上げるといった運動からはじめてみてはいかがでしょうか。